【全回受付は終了しました・第1回,第2回開催終了】
対面+オンライン講座
心と脳と人工知能(AI)——複雑系の視点から
札幌開催 札幌市立大学
主催 | 札幌市立大学 |
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開催場所 | 【対面受講】札幌市立大学サテライトキャンパス【オンライン受講】Zoom開催 |
開催日時 | 2024年11月16日(土)2024年11月30日(土)2024年12月07日(土)2024年12月14日(土)2024年12月21日(土)2025年01月11日(土) /14:00~16:00 |
講座紹介 | 【概要】全6回で構成される本講座では、複雑系である脳の機能を通じて心や意識について考えることで、人工知能(AI)についても理解を深め、その将来を見通すための知見に触れることを目標とします。 第1回は、カオス力学を基軸とした複雑系脳科学の視点から、脳の一部が破壊されたときに何が起こるかを講演します。 第2回では、人工知能(AI)の発展の歴史を概観し、破壊された脳の機能を再現する新しい人工知能(AI)を紹介します。 深層学習は1970年代から80年代にかけての研究成果を基盤に、近年の生成系AIなどの発展をけん引しており、複雑系脳科学に関する最近の研究によると、深層学習とは異なる新しいAI学習の形も見えてきています。そこで、第3回から6回にかけては、AIや発達・共生ロボティクスの専門家を招き、脳と心とAIをつなぐ講演を通して議論を深めていきます。
【各回講座紹介】※第1回、第2回は開催を終了いたしました。第1回「壊れた脳は何ができて何ができないか:前頭葉と海馬破壊」 【日時】2024年11月16日(土) 14:00~16:00 【内容】脳の一部が破壊された人の症例から、壊れたところの機能が分かってきました。第1回では、脳の機能局在について、前頭葉破壊、海馬破壊、脳梁切断に伴う感情、記憶、意識の問題を講演します。 【講師】津田 一郎(札幌市立大学AITセンター 特任教授)
第2回「壊れた脳は何ができて何ができないか:幻覚と人工知能(AI)発展史から新しいAIへ」 【日時】2024年11月30日(土)14:00~16:00 【内容】第2回は機能局在とは異なる病態として、レビー小体型認知症患者の複合型視覚性幻覚を扱います。 これをもとに、AIと人の違いについて議論し、AI研究の歴史を概観、未来のAIの可能性を示します。 【講師】津田 一郎(札幌市立大学AITセンター 特任教授)
第3回「コンピューター将棋、人間×AI技術と漫画『ぱいどん』プロジェクト、Chat GPT」 【日時】2024年12月7日(土) 14:00~16:00 【内容】第3回はコンピューター将棋の草分けである松原仁氏を招き、コンピューター将棋から「パイドン」プロジェクトに至るAI研究を概説し、ChatGPTなどの生成系AI技術が人の知性や人社会に与える影響について講演します。 後半は、講演内容に関する討論会を行います。 【講師】松原 仁 (京都橘大学 教授) 【討論者】中垣 俊之(北海道大学 教授) 中島 秀之(札幌市立大学 学長) 津田 一郎(札幌市立大学AITセンター 特任教授)
第4回「複雑系、AI×アンドロイド「オルタ」、言語と身体 【日時】2024年12月14日(土)14:00~16:00 【内容】第4回は人工生命の研究で国際的に知られる池上高志氏から、複雑適応系の考え方を基盤にした人の動作の模倣ならびに相互模倣する「Alter」の行動解析と、大規模言語モデルを搭載し言語学習を行った「Alter」の行動解析を通じて、身体を持ったAIの知性が身体を持たない通常のAIと何が異なるかを講演します。後半は、講演内容に関する討論会を行います。 【講師】池上 高志(東京大学 教授) 【討論者】中島 秀之(札幌市立大学 学長) 津田 一郎(札幌市立大学AITセンター 特任教授)
第5回「共生ロボティクス、痛みセンシング、構成論的手法」 【日時】2024年12月21日(土)14:00~16:00 【内容】第5回は共生ロボティクス、構成論的手法を提唱した浅田稔氏が、ロボットが知能を獲得できるようになるには何が必要かを講演します。 特に痛みを感じることが本質的であると考えているので、痛みの脳内機構とともに痛みを感じるロボットを紹介します。 さらに、次世代AIでは必須と言われているリザバー計算機の最近の成果を講演し、リザバー計算機を搭載したロボットの機能がいかに優れたものかにも触れます。 後半は、講演内容に関する討論会を行います。 【講師】浅田 稔 (大阪国際工科専門職大学 副学長) 【討論者】中島 秀之(札幌市立大学 学長) 津田 一郎(札幌市立大学AITセンター 特任教授)
第6回「深層学習、人とAIの共生社会」 【日時】2025年1月11日(土) 14:00~16:00 【内容】第6回は、脳のニューラルネットの一部を模した数学モデルである深層ニューラルネットについて、専門家である麻生英樹氏より概略を紹介します。 また、最近の生成系AIの特徴についてふれ、人とAIが共生できるためには何が必要か、どのようなAI技術が共生にとって必要かを概説します。 後半は、講演内容に関する討論会を行います。 【講師】麻生 英樹(産業技術総合研究所 招聘研究員) 【討論者】中島 秀之(札幌市立大学 学長) 津田 一郎(札幌市立大学AITセンター 特任教授)
【参加方法】〈対面〉 会 場:札幌市立大学サテライトキャンパス (札幌市中央区北4条西5丁目 アスティ45ビル 12階) 〈オンライン〉 Zoom開催
■申込受付期間:2024年10月1日(火)~11月1日(金)(受付時間 9:00~17:00) ※受付は終了いたしました。
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参加対象 | 人工知能(AI)に関心のある一般市民の方 |
参加費用 | 無料 |
募集人数 | 【対面】60名 【オンライン】100名 ※受付終了 |